政策金利と為替レート(2)

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概要

前回政策金利と為替レートの関係をグラフにして示しました。
通貨ペアとしてUSD/JPYをピックアップしましたが、あまりトレードに役に立ちそうな関係性は見つけられませんでした。

今回はリベンジではないですが、同じ検証を通貨ペアGBP/JPY・GBP/USDに関して行い、何らかの関係性を探ってみたいと思います。

前回記事に関しては、以下をご参照ください。

前回の続き

前回記事では金利と為替の関係として、まず金利の変動が先行し、その後為替が動くということについてのみ注目していました。

色々調べてみてわかったことではありますが、多くの書籍・サイトでは概ね上記の論調ではあるものの、以下のサイトのように逆の見方もあるようです。
つまり、為替の変動がまず先行して、その後金利が動くこともあるという見解です。

金利と為替|証券用語解説集|野村證券
野村證券の金利と為替のページ。資産運用や退職金・相続などのご相談なら野村證券。株、投資信託、債券、ファンドラップ、NISAなど幅広いラインアップで、店舗でのご相談からインターネット取引まで、あらゆるお客様をサポートいたします。

引用しますと。

金利の動きと為替には密接な関係がある。金利の変動が為替に影響したり、逆に、為替の変動が金利に影響することもある。

(中略)

為替が「円安ドル高」になった場合をみる。今まで1ドル=100円で買うことのできたモノが、1ドル=110円でないと買えない状況になったとする。

これは、海外からモノを輸入する時の物価が高くなるということを意味する。輸入業者は、その物価上昇分を国内で販売する際の値段に反映させる。その結果、国内の物価も上昇することになる。物価の上昇が強くなり、インフレの傾向が出てくると、物価の上昇を押さえるために、日本銀行は金利を引き上げるという行動をとる。

「金利と為替|証券用語解説集」『野村證券』

なるほど。

前回のUSD/JPYのグラフを対象にしますと、為替の変動が先行して、その後金利が動くという見方が出来ます。

仮にUSD/JPYが為替主導で変動することが正とすると、数年後の金利差はしばらく横ばいだという見通しが出来ます。
尤も、金利を予測したところでトレードにはあまり役立ちませんが、少なくとも金利を使ったファンダメンタルズ分析はあまり意味がない、ということがわかったことにはなると思います。

では今回検証対象である通貨ペアGBP/JPY・GBP/USDではどうなのか、見てみたいと思います。

検証条件

  • 各月の金利差(A国政策金利$-$B国政策金利)をプロット
  • 通貨ペアUSD/JPYの月足の始値、高値、安値、終値の平均値をプロット
  • スプレッドは考慮しない(Bidチャートのみを対象とする)
  • 対象期間は2013/1~2020/12(8年間)

米国、英国および日本の政策金利のデータは、以下のリンク先より取得した。

政策金利│はじめてのFXなら外為どっとコム
政策金利のご案内。外為どっとコムは、FX/為替の最新データを常に更新しております。投資の一手にご活用ください。

結果

下図はGBP/JPYの結果グラフです。
青が金利差で目盛りは第一軸、単位は[%]です。
オレンジが為替レートで目盛りは第二軸、単位は[¥]です。

USD/JPY同様に為替レートが先行し、金利差が追従しているように見えます。
相関係数は-0.00277です。

下図はGBP/USDの結果グラフです。
グラフの見方はGBP/JPY同様です。

これも為替先行でしょうか。
相関係数は0.7196と高いです。

以上が検証結果です。

今までUSD/JPY、GBP/JPY、GBP/USDと三つの通貨ペアを見てきましたが、 少なくとも過去8年ほどの傾向は為替主導で金利が動く、ということになっているようです。

やはり金利の見通しをベースにトレードを行って、いい成績を上げるのは難しいのではないでしょうか。