GDPと為替レート

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概要

今回は、GDPと為替レートの関係をグラフにした結果を示したいと思います。
GDPは米国と日本のGDPを、通貨ペアはUSD/JPYが対象で、時間単位は四半期別となります。

GDPを使ったファンダメンタルズ分析をご予定の方は、ご参考いただければと思います。

GDPとの関係

GDPと為替レートの関係には、様々な考察がなされています。

例えば、GDPが(相対的に)上がる→企業の景気が良い状態→株価が上がる→株を買うため通貨が買われる。
つまりこの理屈通りであれば、GDPが上がれば通貨高となります。

また、別の例として、(相対的に)通貨高になる→輸出力が下がる→輸出が減少し、国が貧乏になる→GDPが下がる。
この場合、通貨高になればGDPが下がることになります。

上記二つの例は、反対の場合にも同じ理屈が成り立つため、そうすると以下のサイクルが繰り返されることになります。
GDPが上がる→通貨高になる→GDPが下がる→通貨安になる→GDPが上がる→最初に戻る

ですので、上記サイクルが成り立つことが仮に正であれば、GDPの推移から相場の変動を予測できそうな気がします。
矢印の間にタイムラグがなければ依然予測は困難ですが。

今回は、米国と日本のGDPの変化率の差と為替レートをプロットし、上記サイクルが正であるか見てみたいと思います。

より詳細な検証条件を以下に示します。

検証条件

  • 各四半期のGDP変化率[%]の差(米国GDP変化率$-$日本GDP変化率)をプロット
  • 通貨ペアUSD/JPYの四半期毎の始値、高値、安値、終値の平均値をプロット
  • スプレッドは考慮しない(Bidチャートのみを対象とする)
  • 対象期間は2013/1~2020/12(8年間)

尚、米国GDPと日本GDPはそれぞれ以下のリンクのデータを取得した。

BEA : Data Archive
国民経済計算(GDP統計) : 経済社会総合研究所 - 内閣府
内閣府経済社会総合研究所の国民経済計算(GDP統計)等を掲載。

結果

下図が検証結果です。
青がGDP変化率の差で目盛りは第一軸、単位は[%]です。
オレンジがレートで目盛りは第二軸、単位は[¥]です。

四半期別8年間のため32個分のデータしかありませんが、少なくとも上図からはサイクルのようなものは見受けられません。

遠目で見ると逆相関があるように見えなくもないですが(特に2015年~2019年当たり)、相関係数は$-$0.06とかなり0に近いため、逆相関もないと考えるべきでしょう。

というわけで、少なくとも私には何の関係性も見いだせなかったというか、長期的に見たGDPによるファンダメンタルズ分析にあまり意味はないと考えましたがいかがでしょうか。

2013年以前も見るなり、年次ごとに見るなり、レートの算出方法を変えるなりで何か見えてくるかも知れませんが、それは次回に譲りたいと思います。