政策金利と為替レート

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概要

政策金利と為替レートの関係をグラフにして示したいと思います。
米国金利が上がれば円安ドル高になる、という常識論の確認です。

金利を使ってファンダメンタルズ分析をしようとしている方は、是非ご参考にしていただければと思います。

個人的にはスイングトレードでの用途を想定するというか、ファンダメンタルズには長い目で見た運用の安定を期待したいです。

政策金利との関係

今更ですが、金利と為替には密接な関係があると言われています。

例えば米国の金利が上がった場合、人々はより有利な金利を求めて日本円の資産比率を減らし米国ドルの資産比率を高めようとします。
そうすると、日本円売り米国ドル買いの取引が活発になり、円安ドル高になるという理屈です。

逆もしかりで、米国の金利が下がった場合は円高ドル安になります。

この理屈の下では、金利を予測し、その予測に基づいて優位性あるポジションを確保すれば、トレードで利益を上げることが出来るようになります。

「金利の予測はどうやってやるんだ」という本質的つっこみはありますが、それ以前の本質的問題として、上述の関係が本当に成り立っているのか?という疑問があります。

というのも、仮に成り立っていなければ、金利の予測が出来たとしても、優位性のあるポジションの確保が行えなくなってしまうからです。
これは金利を用いたファンダメンタルズ分析の根幹を揺るがす由々しき事態です。

そこで今回は、月単位ではありますが、政策金利差と為替レートをプロットし、その相関のようなものを見てみたいと思います。

もし上述した関係が成り立っているならば、金利差を米国金利$-$日本金利とし、レートをUSD/JPYとしたとき、下図(※2軸グラフ)のような結果が得られることになるはずです(あるいはタイムラグがあって、レートが同じ形で右にズレる)。

検証条件

  • 各月の金利差(米国政策金利$-$日本政策金利)をプロット
  • 通貨ペアUSD/JPYの月足の始値、高値、安値、終値の平均値をプロット
  • スプレッドは考慮しない(Bidチャートのみを対象とする)
  • 対象期間は2013/1~2020/12(8年間)

米国および日本の政策金利のデータは、以下のリンク先より取得した。

政策金利│はじめてのFXなら外為どっとコム
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結果

下図が結果のグラフです。
青が金利差で目盛りは第一軸、単位は[%]です。
オレンジがレートで目盛りは第二軸、単位は[¥]です。

さて、個人的には期待していたものと全く違いました。
実データを使う以上、相関がはっきりわかる綺麗なグラフにはならないとは思ってましたが、これだとまるで相関がなさそうです。

念のため相関係数も算出してみましたが、0.154だったため、同月内での相関を認めることは難しいでしょう。
またタイムラグのある相関を探るにしても、その場合は金利が先行するはずで、それがレートに反映されている様子がありません(2014年9月頃から始まるレートの上昇や、2016年1月頃から始まるレートの下落が、金利差からは説明出来ない)。

為替レートに対して金利が与える影響って小さいのでしょうか。

次回あたり他の通貨ペアでも見てみようと思いますが、もしどの通貨ペアでも似たような結果であれば、金利を分析することにあまり意味はないという話になってくるかも知れません。